僕は戸建て住宅、マンションの住設に関わる職人です。
普段毎日のように新築、リフォーム物件を見る中でふと、こんな事を思います。
「果たしてこの物件は、このままお施主様に渡していいのだろうか?」
あまり、ピンと来ないかも知れませんが何故このような事を言うのか?
では、どうしたら良いのかを説明していきます!! 新築やリフォームを考えてる方のお役に立てれば幸いです。
始めに
せっかく家を建てたり、リフォームするのだから、ちゃんとしたハウスメーカーを選びたいって思いますよね?
それは、それで正解なんですが、こういう事ってありません?
- 料理する時味付け間違った。
- テレビの録画、チャンネル間違った。
- グラス落として割れてしまった。
数えれば、きりがないのですが建物は手作業、作業する職人さんも凡ミスがゼロでは無いって事を念頭に置いとくと良いです。
ハウスメーカーの選び方
これは、はっきり言って木造か鉄骨かの違いこそあれ、ドングリの背比べだと思います。大手のハウスメーカーは殆どオリジナルの建材で工事しますが、小さいハウスメーカーは、専門メーカーから仕入れます。
石膏ボードで例えると大手は自社で作ってますが、小さいとこはタイガーボードなどの専門業者から仕入れてるって事です。
どっちが良いのかは一長一短です。
コスト的には大手でしょう
しかし小さい工務店は、それだけを専門に扱っているメーカーからの仕入れなので建材の値段がピンキリですが選べる選択肢は多いです。
大手は広告、モデルルーム、モデルハウス、イベント、従業員など経費が掛かりますが、キッチンやユニットバス等を年間で定期的に大量に仕入れるため、住宅機器メーカーからはかなりの値引きがされています。
小さなハウスメーカーは値引き率は大手に敵わないものの、余計な経費はあまり掛からないのが良いとこです。ただ10年先もこのハウスメーカーがあるかと言われると保証的なものは少し不安になります。
メリット、デメリット各々あります。
大工
正直ここが一番の問題!!
仕事が綺麗、現場が綺麗、工期を守る、きちんと会話が出来る! など大工が大部分占めています。
僕が昔あった事例を挙げると
- 高気密住宅なのにカーテンが揺れている・・・もちろん内部やり直しになりました。
- 天井が斜め・・・そのまま、お施主さんに引渡してました。
- 雨漏り・・・穴を補修して乾かして引渡し。
- 内部で土足・・・問題外そのまま引渡し。
- 内部でタバコ・・・問題外そのまま引渡し。
- 内部に住む・・・そのまま引渡し本当にありました。(強烈に臭かったのを覚えてます)
大工は大手だと数多くの大工がいるので、自分の家を施工する大工のやった(やっている)現場は必ず見ておいた方がいいです。メーカーの人に自分の家を施工してもらう大工の施工し終わった現場が見れるか? 相談しましょう。
現場や作業車が汚い人は少し警戒した方がいいです。と言うよりチェンジしてもらった方がいいです。
小さい工務店は今工事してる現場が終わってからになるので期間が曖昧になってしまう事があります。(大工がいないため)この場合も現場や作業車が汚かったら断ってしまいましょう。
工期を守らない
守らないのか、守れなかったのかで全然違います。
守らないだと、他業者はどうでもいい、自分が最優先って考えで仕事やってます。皆で造る建物なのに責任感が足りませんね。
守れなかったは、追加工事や材料の遅れなどで守れない事が多いので大工や監督も後業者に優しいです。
大工の工期が遅れると・・・
検査日が決まっているので他業者がバタバタ工事をしなくてはなりません。
イメージしてもらうと食事を作るのにキッチンに5人も6人も入って作業する感じです。
効率も悪いし正直良い仕事も出来ません。
会話が出来ない!!
もう、論外! タメ口、上から口調、個人で請け負ってんの?って聞きたくなります。
ちなみに大手ハウスメーカーの場合
お施主
↓
ハウスメーカー
↓
〇〇工務店
となるので大手ハウスメーカーの大工では無く大手ハウスメーカーの仕事を請け負ってる〇〇工務店の大工になります。
まとめ
大手のハウスメーカーに頼むなら安心は出来ますが、それなりの金額になる。
小さな工務店に頼めば金額を幅広く設定出来るが保証が薄い。
建築の要の大工はハッキリ言って当たり外れがある!
高い買い物なので慎重に考えましょう。
おしまい。